エスケレートバケット誕生 | エスケレート ESQUELETO バケットシート ドライビングシート エアロパーツ カーエクステリア「車を素敵に操ることに想いをはせる人のために」

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エスケレート ESQUELETO バケットシート ドライビングシート エアロパーツ カーエクステリア「車を素敵に操ることに想いをはせる人のために」 since 2009-05-28

エスケレートバケットの原型

エスケレートバケットシートの誕生は今から20年前の1989年にさかのぼる。

当時人気のあったGrAレース(いまならGT500だろうか)で、かのR社シートで戦っていた2人のドライバーがいた。
コンビを組む両者の身長差が20cmもあるため、ドライバー交代時にパッドを入れ替えてもしっくりこない。そこでレース用のバッケットシートを作ってくれないかと話が持ち上がった。
開発を始めるにあたっては、次の大きな2つの要望を完全にクリアすることが求められていた。
・コンビ2人それぞれにフィットする形状
・強度

まずは、フィットする形状を立体的造形によってクリアを試みた。何度も試行錯誤しながらの作業はかなり大変ではあったが、2人のドライバーの身体差を感じさせずフィット感のあるデザインにすることができた。

が、仕事でレーシングカーを操るとプロとはいえ、ドライバーにとっては「乗り心地も大事」。

形状だけのフィット感にさらなるエッセンスを加えクリアしようと考え、クッション材もテストし続けた。
採用に至ったのは、いまでこそ「なんだそんなもの」と言われてしまう低反発スポンジのメモリーフォームだ。(現在でも非常に高価で、普通に手に入る低反発の物より圧倒的に高性能)

優れたフィット感+乗り心地で過酷極まる「レーシングカー」の長時間ドライビィングによる疲労を軽減することができたのではと考えている。

2つ目の要望である非常に大事なファクター「強度」。これをご想像いただく具体的なものとしては、有名な鈴鹿の130Rがある。 ここでは頭と右肩に最も強烈な横Gがかかる為、シートの硬さが非常に重要になる。製品として対応できるものにするため「作っては壊すテスト」の繰り返しが続いた。満足のいくシートができるまでにはかなりな数のシートを破壊した。

強度テストの様子強度テストの様子
これらの開発作業により、2つの要求「フィットと強度の両立」を実現させることが出来、微力ではあるが 勝利に貢献できたのではと思っている。

そして、このレース用バケットシートこそが、エスケレートバケットにつながっていく。

このレース用シートは一般には販売されずレース関係にのみ、数年間供給されていた

エスケレートバケットの誕生

1992年からレース及び自動車用品関係M社とFRP開発O社の3社共同で新規レースバッケットシートを開発することになった。

開発目標は、「40Gに耐えられるシート」

なぜ「40G?」

実は当時それ以上シートが強度的にもったとしても、人間の身が持たないと言われているからである。
製品の理想は、40Gあたりから一気に壊れるのではなく、紙をくしゃくしゃにする様な壊れかた。
まずは強度テスト用の機械を作り、(重力加速度を測る機器は不可能だったので、シートメーカーの車検対応テストの機器を参考にバッケットシート用に開発。40Gは体重55kgして2200kgで換算)
いの一番に、レースの世界ではこれしかないといわれていたR社のシートをテスト。

理想である「40G」あたりからくしゃくしゃに壊れていく。 改めてR社の実力を感じた。

続いて日本製シートもいくつかをテストするも、「30G」あたりで一気に壊れるケースが多かった。

我々のもレース供給されていたものをベースに始め、さまざまなタイプをテストし続けていく。
30Gから35Gぐらいまでは比較的簡単にクリアするも目標の「40G」が遠い。
ここから先は「形状」、「材質」、「張込構成」、「シートレールとの結合方法」との戦いである。「作っては壊し」を繰り返し、ひとつずつ問題を解決していく。

悩み、考え、つくり続け、紆余曲折を経ながら「40G」をクリア。
なんとか、世に送り出す製品を作り上げることができた。
(簡単に40Gというが どの位の力かというと シートとブラケットを止めている鉄の10mmボルトが切れてしまったり、車によっては車体の床が曲がってしまう過酷な世界。プラスチックでは到底不可能ではあるが ガラス繊維等が入ったFRPでは可能となった。)


エスケレートでも大きな特徴となっている
「背骨部の出っ張り」

エスケレートベース(CG画像)エスケレートベース(CG画像)
これはランバーサポートである。直接背骨を押すのでは無く、サイド部でサポートし背骨を自由にする事が主眼。これによりレースの激しい振動から背骨の疲労を和らげる効果を持つ。

コンピュータによる設計の様子コンピュータによる設計の様子コンピュータによる設計の様子コンピュータによる設計の様子同じく創意工夫してるのが、「形状による」ホールド性の向上。
それまでは、比較的平面構成的なシートばかりが世にでていた中で、シート形状をおしりから脇500の下の形することで実現し、厚みのあるクッション材に頼らずに臀部をサポートできるようになった。
低反発性の薄いクッション材を見つけることで長時間レースでの疲労をも軽減することができた。
この薄さが功を奏し、車両の動きをよりダイレクトに感じ取れる様になり、ドライバーの研ぎ澄まされた感覚を十二分に引き出せるものとなった。

レースシート機能を十二分に発揮しながら、高レベルな製品デザインをも両立させた立体的なバッケットシートが完成した。

この類稀なるレース用バッケットシートが後のエスケレートの原型となっていくのだが、多少モディファイはされたもののレース用に対応できるものとしては、現在のエスケレートRに受け継がれている。

ESQUELETO TYPE RESQUELETO TYPE R

共同開発していたM社は自社ブランドで供給。O社はメーカー系のT社のシート製品として今に至っている。ただし基本形状は同じだがデザインはそれぞれが違っている。